新潟県上越市の格安タイヤショップセカンドオプション<2nd option>

新潟県上越市の格安タイヤショップセカンドオプション<2nd option>

盗品が持ち込まれた件につきまして

ようやく繁忙期の波が過ぎました。
プライベートでは断片的に書いていますが、この夏、弊社に買取で持ち込まれたタイヤ、ホイールに盗品が含まれていました。

セカンドオプションを開業して5年半になりますが初めての経験です。
今回の件を警察と弊社の内々だけの話にするのではなく、広くこういうことがあったと世間に伝えることこそ今後の犯罪防止につながると考え、ここに改めて経緯を書きたいと思います。

時系列まとめ

11月10日(金)(すべて2017年)
上越警察署刑事課より電話の上、担当者二人が来店。
窃盗事件で逮捕された被疑者が盗品を当店に持ち込んだ可能性があることを知らされる。
買取来店した中に被疑者がいたことが判明。

買い取ったもののうち、まだ在庫していれば警察に任意提出し、さらにその中で元の持ち主がわかったものについては所有権放棄書を書いた上で返還することになると警察より説明を受ける。

11月13日(月)
買い取ったもののうち在庫が残っているものが5組あることを警察に連絡。

11月15日(水)
在庫分4組を警察に任意提出。
この時点で所有者が明らかになっていないアルミホイール1組は持っていかなかった。

11月17日(金)
鉄ホイール1組、スタッドレスタイヤ3組は所有者が判明。
警察が来店し所有権放棄書を作成。
アルミホイール1件は盗難被害者が自分のものと確認できず。

12月5日(火)
被疑者の担当弁護士と面会。

12月15日(金)
所有権を放棄したスタッドレスタイヤ1件について、所有者が自分のものが盗まれたか確証が持てないということで、所有権が当店に戻る。
これを以て警察とのやりとりは終了。

発端

11月10日(金)午後、上越警察署刑事課から刑事さんが二人来店しました。
盗難品が買取で持ち込まれたかどうかの照会のためでした。

今までも時折上越警察署、飯山警察署などから同様の話があったのですが、該当することはありませんでした。
ところが今回は、該当がありました…。

聞けば今回の事件の犯人(被疑者)、便宜上Tと呼びますが、ほかの窃盗事件で逮捕され、その余罪を調べる中で当店にも持ち込んだとのことでした。
Tが当店に初めて買取に来店したのは今年の6月2日、それから8月2日に至るまで5回来店しました。

買取とは、不用なタイヤ、ホイールなどを持ち込み、弊社がそれを買うわけです。この業務をするために弊社は新潟県公安員会より古物営業許可をもらっています。

何度も買取で来店する方は多いです。
お客様を疑うつもりはありませんが、中には不自然な場合もあります。
完全な新品未使用のものだったり、持ち込む数量がやたら多い場合などはこちらも理由を伺います。

古物商は取引の相手方の挙動不審や持ち込まれた品物に盗品等の疑いがある場合は、警察に通報しなければなりません。

以前立て続けに来店して大量に車に積んできた方がいたのですが、このときはその挙動から買取を断った上で、上越警察署の生活安全課に対処方法を仰いでいます。

今回は三度目のときにさすがにスタッフが訝しみ持ち込み理由を聞きました。
四度目は今井が対応したのですが、かなり突っ込んでどこからどう不用になったのか聞きました。
ただ、その際に具体的な店名や人名がいくつも出てきたので、それを信じるしかありませんでした。

ただ、買取はこちらがお支払いをするわけですから、頻繁だったり大量だったりすると対応しきれません。そのときに弊社としては「この頻度では買い取りしきれない、もう終わりにしてほしい」と伝え、8月2日の買取がT曰く「最後の最後」でした。

警察によれば、Tは9月20日に逮捕されたとのことでした。

Tの話はかなり細かいところまでリアルだったため、僕にはそれが架空の話には思えませんでした。今でもどこまで嘘でどこまで真実だったのかわかりません。振り返ってみれば、三度目の時点で買取を拒絶し警察に連絡するべきだったかもしれません。ただ、対応した今井としては人柄と併せてこの話は信じていいと思ったのです。
弊社も甘かったかもしれません。ただやっぱり、来店してくれた人を疑いの目で見たくはないという思いもあるのです。

12月5日には、Tの弁護をしている弁護士さんに面会し、盗難品を買い取ったことに関して法的な問題についていろいろ教えていただきつつ、被疑者についての情報交換をしてきました。

現在はTの裁判が進んでいるとのことです。

手続き

警察の指導によって、盗品が持ち込まれた後は以下のような流れで対応しました。

弊社では買い取ったタイヤ・ホイールは基本的にバラして別々に販売しています。
今回持ち込まれた商品も既にバラされ販売していたものがほとんどで、調査の結果買い取ったもののうち当店に在庫として残っているものが5点あることを確認し、11月13日(月)警察に連絡しました。

内訳は
・スタッドレスタイヤ 3組(12本)
・鉄ホイール 1組(4本)
・アルミホイール 1組(4本)

それを受けて11月15日(水)、弊社で確認した在庫分5点のうち、4点を警察に「任意提出」しました。書類を作成し、調査用に商品を提出するというものです。
その後警察で被害届などと照合し、盗品であると確認できた場合はその本来の所有者に返還することになります。

実はこの時点で所有者が明らかになっていないアルミホイール1組があったのですが、警察は任意提出を求めず引き続き調査するまで保管してほしいとのことでした。

この点、非常に興味深いです
警察は、被疑者の「ここでこれを盗んだ」という自白に基づき調査をします。
このアルミホイールは警察が被害者とされる相手はじめ可能性がある相手に「あなたのものではないですか?」と調査を進めたわけですが、相手は自分のものではないと否定し、本来の所有者がどうしてもわからないままなのです。

11月17日(金)、鉄ホイール1組、スタッドレスタイヤ3組は所有者が判明しました。
「所有権放棄書」を作成し提出しました。これによって一切の所有を放棄することになり本来の所有者に商品が返還されます。

書式はすべて警察で用意してくれたものに氏名押印するだけです。
アルミホイールの所有者はまだわからないままでした。

12月15日(金)、所有権を放棄したスタッドレスタイヤ1組について、その後所有者が自分のものが盗まれたか確証が持てないということで、一度所有権を放棄した商品が当店に戻ってきました。
また、アルミホイールについてもどうしてもわからないということで、こちらの所有権も当店にあり、もう販売して構わないという話になりました。

この日を以て、今回の件での警察とのやりとりは終了しました。
買い取った商品を返還したことで発生した当店の被害は3件で18000円となりました。

今後の対処

「盗まれたものを販売した」ということで、匿名掲示板で一部に当店を誹謗する意見を目にします。実際既に売れてしまったものが多数でしたから、自分もこの点については問題はないのか気になっていました。

警察の見解は「売れてしまったものはしょうがない」というものであり、これらについては特に問われないようです。

また12月5日(火)に被疑者の弁護士の方と面会していろいろお話を伺うことができました。
盗品だと知ってそれを販売すればもちろん刑事事件になりますが、今回はそうではないので特段問題にはならないとのことです。

今回弊社は「損害を与えられた被害者」になるとのことです。
警察に提出し所有権を放棄した18000円は弊社としては「損失」になりますから、それを取り戻すためにはTに請求することになります。

本人は「申し訳なかった、返したい」という意思を持っているようですので、その気持ちを信じることにしたいと思います。

リサイクルブームや不景気などで、中古品(リユース品)の需要は依然高いと思いますし、買取には必ず今回のような盗品であるリスクはつきまとうものなのでしょう。

現在は自署による記名と免許証の確認についてご協力をお願いしていますが、それだけでは盗品かどうかはわかりません。今後はより細心の注意を払いながら、買取のお客様とコミュニケーションを取りながら見極める目を磨くよう努力する所存です。