2019年10月1日（火）より、消費税及び地方消費税の税率が8％→10％に変更となります。
これに伴い、当店もやむをえず商品代および工賃に含まれる消費税を10％として計算させていただきます。

また、増税に伴う「キャッシュレス・消費者還元事業」（ポイント還元）につきましては、対応準備こそし始めたのですが、当面は見合わせます。
従来どおりの「現金でのお支払いのみ」とさせていただきます。

何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

以下、思うところを書きます。

1）消費税増税と工賃について

思えば当店は開業以来、2014年4月に消費税が8％に上がった後も2018年9月までは見かけ上は5％の工賃でやっていました。
工賃4000円の場合は4200円（税込）ということですね。

理由は消費税自体に反対であることに加え、8％の4320円（税込）という九九で言う「８の段」の半端な数字を覚えるのがイヤだったからです。
とはいえ実際に政府に納める消費税は8％ですから、今にしてみればよくやっていたなあと思います。3％の差分を利益を削って対応していたわけです。

ところが利益を削るのが徐々に厳しくなり、あと一年で10％になるという昨年10月に、ついに耐えきれず実際の8％の数字にさせていただいたわけです。
これは自分では悔しかった。
しかも昨年は持ち込み組替の工賃自体も変更したので、結果的に毎年工賃を値上げしているように見えているはずです。

タイヤを買っていただいた場合の工賃本体は開業からずっと同じなんですけどね。

2）ポイント還元について

次に、巷で話題になっているポイント還元についてです。
中小企業が対象となる「キャッシュレス・消費者還元事業」ですが、当店は準備はしていたのですが、当面見合わせます。

従来どおりの「現金でお支払いのみ」とさせていただきます。

確かにカード利用可否の問い合わせはありますし、タイヤは高い場合は10万円を楽に越えます。
とはいえ当店にいらっしゃるお客様は「安ければ安いほどいい」という方や、電話での問い合わせも開口一番「中古タイヤありますか」という人のほうが圧倒的に多いわけです。

そういう客層の当店において、カード決済が本当に必要だとはいまだに思えません。
たしかにキャッシュレス決済によるポイント還元は消費者からしたら魅力なのはわかります。

しかし、当店はそれ以上に他店より安くするための努力をしてきたつもりです。
タイヤを買ってさえいただければ、相変わらず脱着工賃と廃タイヤ処分料はいただいていません。他のお店と比べていただければ、トータルで安くするために努力しているのはおわかりいただけると思います。

ですから、カード会社などに払う手数料を払ってまでキャッシュレス決済を導入するよりも、現金決済のまま、できる限りトータルで安くしたほうが結局はお客様にとっても、もちろん当店、スタッフにとっても幸せであろうと思うのです。

（余談）
手数料は当面は政府が補助するという話ですが、そんなことをするなら消費税を上げなければいいんです。

消費税は逆進性の強い悪税です。年収1000万円の人が消費税を10％払っても900万円残ります。しかし年収200万円の人が10％払うと、180万円で生きていかなくてはなりません。これを酷い話だと思わない方は、うちじゃなくていいのでぜひ他店で値切ったりせず高くていいタイヤを買ってあげてください。

それにここでは多くは書きませんが、税金が財源というのは理論上「嘘」なのです。税金の役割はそういうものではありません。

当店はささやかに抵抗をしようと思います。
流行やムードに流されない、そんな方のご来店を今後もお待ちしております。
ありがとうございます。（今井）